80s A Go Go

世代的には、松田聖子さん、中森明菜さんといったあたりにどっぷりはまっていてもおかしくないんですが、うちは親がうるさくて(「厳しい」というのとはなんか違う)おちおちテレビも見ていられなかったので、子どものころは(「今も」かな?)世間の流行りからは一歩も二歩も距離を置いておりました。

 

そんなわけで冒頭に上げたようなアイドルの楽曲も、「それだけ流行ればまぁさわりくらいはどっかで触れたこともあるよね」という程度の親しみ具合で、ぼくにとって流行歌というものは「歌詞とメロディとコードくらいなら知ってる」という程度の存在でした。イントロがどうとか、サウンドがどうとかいうのとは無縁だったわけですね。

 

しかし最近になって、「松田聖子は本人はアイドルだと思っているようだが、実はシンガーとして優秀なのだ」みたいな記述を音楽雑誌で見かけたり、「松田聖子のアイドル時代のアルバム曲に良作が多い」みたいな話を小耳に挟んだりするうちに、「今さらな気もするけど、松田聖子さんちょっと聴いてみようかな」という思いが頭をもたげてきました。

 

ということで先日、近所のTSUTAYAにて松田聖子さんのベストアルバム『Bible』1~3を借りてきました。まぁディープな人々に言わせると、選曲がベストじゃないとか音質がよくないとかいろいろあるようですが、とりあえず雰囲気に触れてみるにはいいかな、と思いまして。

 

ちなみに「アルバム4タイトルなら1週間1000円でレンタル可能」ということで、上記にプラスして小泉今日子さんのベストアルバムも借りてきました。

 

とりあえず超有名なシングル曲はわかるとして、それ以外のどれがカップリング曲でどれがアルバム曲なのやらはわからないので、「アルバム曲に良作が多い」のかどうかは判断できないのですが、80年代の音楽ともなりますと現在よりミュージシャンの人力によるところが大きいわけで(リアルタイムでは、「音楽制作はこんなにコンピューターやシンセサイザーが利用されている!」と思っていたはずなのですが)、熟練した技術を持つ人たちが集まって作った音楽はやっぱりいいなぁと思いましたですよ。

 

と同時に、上記のような理由でそれほど80年代の音楽にどっぷりつかっていたつもりでもないのに、なんかその時代の音楽のエッセンスのようなものは自分に染みついているんだなぁ、とも思いました。こういうのが「時代の雰囲気」というものなのでしょうか。どことなく不思議な気分です。

 

それはそれとして、2枚組アルバムを3タイトル、それに加えて3枚組アルバムを1タイトルも借りてきますと、いくら在宅勤務で仕事中にBGM流せるとはいえ、全部聴くのはなかなかしんどかったですよ。