プロ野球ペナントレースに感じるモヤモヤ

プロ野球に関してはパ・リーグ党なんですが、セ・リーグの首位争いが混沌としてきましたね。一時期は勝率5割超えてるのがスワローズだけ、という状況もありましたが、8月下旬の失速ぶりを見ると、スポーツライターの玉木正之さんが以前著書で書いていらした、「ペナントレースの本質はサバイバルゲーム」という指摘はやはり当を得ているな、と思います。

 

で、これはパ・リーグ党の友人の多くと意見を異にしているのですが、ぼく現行のクライマックスシリーズ制度に反対しているのですよ。といいますか、パ・リーグが独自に上位3チームによるプレーオフ始めたときから反対しています。以前とあるところで、「マラソンの上位3人集めて、『みんながんばったから最後の決着は100メートル走で決めましょうね』とやってるみたいで腑に落ちない」みたいな意見を述べたことがあるのですが、やはりこういう考えは上記の「ペナントレースはサバイバルゲームである」という考えをベースにしているところが大きいと思います。長期スランプに陥る選手が出ないか、ケガで戦線離脱する選手が出ないか、という風にチームの成績を左右する要素はいろいろあるわけで、それを乗り越えて長期シーズンで最も高い勝率を残したチームはそれだけ讃えられるべきだと思うのです。

 

まぁ、とか何とか言いつつ、一昨年地元の東北楽天ゴールデンイーグルスがクライマックスシリーズに進出したときは調子に乗ってはしゃいでたような気もしますが。

 

話を戻しまして、そんなわけでにわかに混戦模様になってきたセ・リーグの首位争いを興味深く見ているわけなのですが、このようにシーズン半ばを過ぎても多くのチームが目標を見失わない戦いができるようになったというのは、まさに「3位以上になれば日本一になるチャンスがある」現行のクライマックスシリーズ制度によるところが大きいのだろうなぁ、と思うと胸のあたりになんともいえないモヤモヤを感じてしまうのです。実際クライマックスシリーズが導入されてからペナントレースが終盤までもつれること多くなりましたよね?