不正な処理をしました

Windows95とかWindows98のころはよく見ましたよね。「不正な処理をしました」っていうエラーダイアログ。PCに詳しくない人にはかなりインパクトのあるメッセージのようで、このダイアログが出るたびにうちの母なんかは、「何も不正なことなんかしてないんだよ……」とうろたえていたものでした。「これは決まり文句で、別に使ってる人が悪いことしたわけではないんだよ」と説明するのですが、忘れたことにまたこのダイアログが出ると、「何も不正なことしてないのに……」と繰り返していたものです。

 

その後、母の使うPCもWindows XPへと進化し、上記のようなエラーは出なくなりましたが、それでも「教わった手順どおりに操作しているのに、PCのほうがそのとおりに動いてくれない」状況はときどき起こるもの。そういう状況で腹を立てている母に、あるとき「自分が何もおかしなことしてなくても、相手がいきなり怒り出したりとか、そういうトラブルに巻き込まれることってあるでしょ。PC使っててもそういうことあるの」と、我ながら上手い例えだと思って話してみると、「えっ、kotaroはそういう経験あるの!?」という反応が返ってきてしまいました。

 

う~ん、年金いただける年齢になるまで生きてきてそういう経験をせずに済んだ母が幸せなのか、そういう例え話がすらすら口をついて出てしまうぼくが不幸せなのか、どっちでしょう?