『試験に出る哲学』を読みました

先日、『試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する』という本を読みました。

 

店頭で書名を見たときは、「何か根本的に間違っている気がする」とも思ったのですが、手に取ってパラパラめくってみると、思いのほかしっかりした内容に思えたので、購入することに。

 

書名から内容の想像もつくのではないかと思うのですが、センター試験の「倫理」の問題を通じて、西洋哲学における重要な哲学者の思想を整理していく、という感じです。高校で倫理を履修したときは、ただただ暗記することを強要された記憶しかなく、正直辟易していたのですが、この本は説明も丁寧で、各哲学者の考えも頭に入って行きやすいのではないかと思います。

 

書評なんかでは、「哲学の入門書としておすすめできる」みたいな評価を何件か見かけましたが、「哲学史の本をひととおり読んでみたけど、どうもピンとこない」ような人が頭の中を整理するのにも向いているのではないでしょうか。

 

「でも、そういう本ならわざわざ自分が読む必要あったかな?」と言いたい気持ちもあるのですが、文中の設問にすべて正解できたわけではない、ということを白状しておきましょう(笑)。