いにしえのDTM環境を懐かしむ

ども、kotaro(@kotaronline)です。

 

最近、ちょっと思い立って、15年ほど前の2ちゃんねる(当時)DTM板のとあるスレッドを読み返しています。

 

貴様等の制作環境を教えて頂けませんか

https://pc8.5ch.net/test/read.cgi/dtm/1045478659/

 

タイトルのとおり、各人の制作環境について淡々と記していくのが主眼のスレッドです。「貴様等」と呼びかけておいて「教えて頂けませんか」と丁寧語になるあたり、当時のネットの雰囲気がぷんぷんとしてきますね(笑)。

 

当時のDTM事情としては、「ソフトウェア環境も普及しつつあったが、PCスペックがまだまだオールソフトでやるには心許ない。なのでハードウェア製品が重要な役割を果たしている人が多いが、経済的な観点からも置き場所という観点からも、何でもかんでも買えるというわけではない」というものでした。そういうわけなので、「どういう音楽を作るために、どういう機材を選ぶか」というところにすごく個性が出てくる時期だったのですよね。そういう意味で、現在と比較するといろいろ興味深いです。今だと、オールソフトでの音楽制作も、少なくともPCスペックという意味では当たり前になりましたし、セールも頻繁にあるので、「有名どころのプラグインはひととおり持ってます」っていう人もめずらしくなくなりましたからね。逆に、このスレッドより10年ほど前になると、「DTM音源1台です」とか「オールインワンシンセ1台でやってます」みたいな人が多くなって、あんまり面白くない状況だったりするかもしれません。まあそのころは、雑誌に出てくるプロミュージシャンのプライベートスタジオを羨望の眼差しで見つめていたような気もしますが。

 

そういうわけで、「限られた機材環境の中で工夫を凝らして作品を作っていた」先人たちに思いを馳せてみるのも面白いかもしれません。情報量としてはものすごく濃いスレッドなので、なかなか読み終わらないかもしれませんが(笑)。

 

前の記事:『SoundCloudに、新作『君の笑顔』をアップロードしました』はこちら

次の記事:『『天才たちの日課』を読んで、曲作りのあるべき姿について考える』はこちら

 

現在の音楽活動については、こちらの記事にまとめております。ぜひご覧ください。感想いただいたり、有償で頒布している作品をお買い上げいただいたりすると、とても喜びます(笑)。