『イチロー・インタビューズ』を衝動買い

ども、kotaro(@kotaronline)です。

 

「積ん読を減らすために、しばらく本は買わないようにしよう」と常々思っているのですが、「まあ、これは例外だから……」と言い訳をしながら、相変わらず本を買い続けています。

 

で、本日地元の本屋さんに立ち寄った折に、衝動的に買ってきたのがこちら。

 

イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019

https://www.amazon.co.jp/dp/4163910670/

 

文春新書版は持っているのですが、帯の「増補完全版」という文句にホイホイされてしまいました。

 

ちなみに、先月下旬に発売になっていたようですが、地元の本屋さんでは昨日までポイント還元率アップキャンペーンを行っていました。うーん、失敗した……かな?

 

以前から、スポーツについて書かれた文章を読むのが好きでした。フィクション、ノンフィクションを問わずに、です。スポーツの描写が優れた文章を読むと、気に入った音楽を聴いているときと似たような気持ちよさを感じるのです。長いことその理由がわからなかったのですが、最近になって、「どちらも、日常生活では見逃されるような、ほんの短い時間を確かなものとして感じ取ろうとするところが似ているのかな?」と思うようになりました。さてどうなんでしょう。

 

それはそれとして、イチロー(敬称略)の話です。

 

特にプロ野球に関する文章をいろいろ読んだ結果、「一流選手は、現役生活のある時期、『何をやっても上手く行く』という感覚を経験する人が多い」という印象を持つようになりました。超一流選手になると、そういう時期が現役時代に2~3回ある、という人もいるようです。そういうこともあって、イチロー(敬称略)がMLBでヒットを打ちまくっていたころは、「いずれ引退してから、彼にしかわからなかった境地というものをぜひ文章で読んでみたい」と思っていたものです。

 

しかし、10年ほど前に、文春新書から発売された『イチロー・インタビューズ』を読んで驚きました。MLBでシーズン最多安打記録を更新した年ですら、「何をやっても上手く行く」という感覚からはほど遠い、というようなことを語っていたからです。そしてより良い状態を求め、試行錯誤する姿が語られていました。

 

やがてイチロー(敬称略)は当たり前のように記録していたシーズン200安打も途切れ、レギュラーでもなくなってしまいます。しかしそういった姿を見ていても、「まだこの選手の、『何をやっても上手く行く』時期というのは現れていないんじゃないか」「ならば、これからキャリアハイを更新するシーズンが現れてもおかしくないんじゃないか」と、かなり本気で思っていました。年齢を重ねても、身体能力は進歩している、という報道に触れていたので、なおさらです(「実は視力が悪い」という報道を見たときはさすがにびっくりしましたが)。

 

しかし、キャリアハイを更新することもなく、公言していた50歳まで現役を続けることもなく、イチロー選手は現役を引退してしまいました。引退報道に接してからしばらくは、「イチローロス」で呆然としていたような気がします。それにしても、希代の安打製造機が現役最終年に残した記録が、打率.000というのも皮肉なものです。

 

イチロー(敬称略)引退後に何冊か関連本を購入しましたが、今回購入した『イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019』は、質量ともに「決定版」というものになるのでしょうか。しばらくはじっくりと、「彼にしか見えなかった世界」に浸ろうかと思います。

 

……とか言いつつ、2年くらいあとに、「待望の文庫化! 文庫化に際して最新ロングインタビューを収録!」とかなったらやだなあ(^_^;)。

 

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現在の音楽活動については、こちらの記事にまとめております。ぜひご覧ください。感想いただいたり、有償で頒布している作品をお買い上げいただいたりすると、とても喜びます(笑)。