その「音量感」は意図されたもの!? ~デジタル配信時代の落とし穴~

ども、kotaro(@kotaronline)です。

 

定額制の音楽配信サービスも、だいぶ定着した感がありますよね。

 

以前は、メディアで知らない音楽が紹介されても、「そんなに何でもかんでもCDとか買えないし、マニアックな音源はレンタルショップに置いてないよお」と地団駄を踏んだものですが、最近はそういう音源もかなり配信サービスで聴くことができるので、ありがたいものです。まあ、紹介されたものを片っ端から聴こうとすると、今度は時間が足りないのですが。😅

 

さて、こちらもご存知の方が多いと思いますが、「CDの音量感」というのも時代によってかなり変遷しています。いわゆる「音圧戦争」は終焉した、とは言われるものの、たとえば1990年代前半に発売されたCDと最近のCDを続けて聴いたとすると、前者の音量を小さく感じることはかなり多いと思います。

 

で、最近の配信サービスは、プレイリストの充実度なんかも売りにしているわけでして、楽曲の発売年代によって音量感が上下したりすると都合が悪いわけですね。そういうこともあり、それぞれのサービスでは、各楽曲の音量を平均化するように調整しているようです。Spotifyで確認したら、設定項目として用意されていますね。

 

まあそういう設定が標準になっていることでメリットもあるわけですが、CDで何度も聴いた記憶のあるアルバムを配信サービスで聴いてみたところ、どうも楽曲ごとの音量に違和感を感じたことがあります。アルバムトータルでの流れは、各楽曲の音量差によっても作られるわけですが、そこが平均化されちゃったのですね。

 

ということは、「往年の名作アルバム」なんかを配信サービスで聴いた場合、ミュージシャンが発表した当時の意図どおりには再生されないこともあり得る、ってことになりますね。まあそもそも配信の場合、曲間の時間なんかも、意図どおりに再現するのは難しそうですが。

 

そういうわけで、CDだったりアナログ盤だったり、以前からあるメディアにも意味がまだあるのかなあ、とぼんやり思ったりもしてます。

 

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